オールリードオールノーテンション

【報 告 者】あっちゃん
【日 時】2025 年 8 月 20 日
【参 加 者】楠田 会員外 1 名(K 氏)
≪ 日 程 ≫
5:30 登攀開始
9:35 登攀終了
≪ 報 告 ≫
九州を代表するルートの 1 つ。白いスラブにまっすぐ伸びる綺麗なスプリッタークラッ
クは多くのクライマーを虜にするだろう。グレードは最高で 11-と自分がギリギリ頑張
れば、ノーテンションで登れるグレードだった為、取り付いた。
しかしながら、 今は真夏日。日に当たれば速攻アウトだろう。ゲリラ豪雨の可能性もあり、
岩が日に当たる前(午前中)には登攀終了した方がリスクが少ないと思い、鳥栖に朝1 時に
乗り合わせし、4 時半にしめ縄駐車場。5 時半に登攀を開始した。

≪ 登攀記録 ≫
ファースト 楠田 セカンド K 氏
1P 目 5.1
グレード通り、特に難所がない簡単なルー
ト。途中でカム 0.5 番を1 つ使用した。
1P 目は、右方向に上がっていき、トラバ
ース。途中に左方カンテの終了点があるの
で、注意。
そこから、 3.5M 程トラバースすれば、 終了
点見えてくる。

2P目 5.10
傾斜が強く、思いの外パワーを消費し汗が
止まらなかった。まさか、日が出ていない
時でここまでとは想定外だ。プロテクショ
ンは、ボルトを使用して登ることが出来る。
ボルトが途中で右あるので、そこは迷わず、
トラバースするといい。すぐに終了点があ
る。 10本以上はクイックドローを使用した。
ちなみに以前筆者は、初見でこのルートを
オールナチュプロでいこうとしてフォー
ル。それ以外の 1.3.4.5 ピッチはオンサイ
トしている。

3 ピッチ目 5.10
このルートの最大のハイライト。
出たしが足が少なくいやらしい。
フィンガークラックは見た目以上にフレアし
ていて、スラブでのスメアや足ジャムを決め
るところが核心に感じた。幸いにも、リボル
トされたおかげでボルト感覚は狭く、14 本以
上はクイックドローを使った。終了点より4m
ほど下の辺りのクラックにも0.75を1つ使用
した。
終了点でセルフを取ると、ハイドレーション
の水を飲み、緊張で乾いた喉を潤した。たっ
た5 ピッチで2Lの水分を持っていくか迷った
が、持ってきて正解だったな。その後は 5匹
以上のキイロスズメバチが周りを飛んでいた
が、気にせずセカンドのK 氏を待つ。

4P目 5.11-
あまりの暑さに3P 目でチョークを使い切り、K
氏にチョークボールを借りてから登る。ハング
を超えるまでは思ったより悪くない。ハングを
超えたあと、左に少しトラバースするところが
あるが、そこが足がきれて、かなりパワーを使
う。そこからもワイドクラックセクションに入
り、持久力を持っていかれる。ワイドクラック
にニーバーをしたり休めるところがあれば、レ
ストしまくった。中々に余裕がなく、K 氏のチ
ョークボールを落としてしまった……。この前
の山行でも先輩のチョークボールを落とした
し最悪だ。
個人的には最後のガバを取るまでの距離出しが核心。

5P目5.8
最終ピッチ。グレードは低いものの、ノーテ
ンション完登を目前にし、緊張感が高まる。
休息を十分に取ってから気合いを入れ、声を
出しながら取り付いた。ここは、トポに載っ
てないルートもある為、注意が必要。最後の
スラブは、少し悪いが今まで比べたらなんて
事ない。
無事、ノーテンションで全てのセクションを
乗り越えられた。
登ってきたK 氏とお互い拳を合わせる。
そこからの景色は、未だに足を運んだことがな
い矢筈岳が綺麗にみえ、自分自身の登攀意欲が
あがる。

総評
憧れの白亜スラブ、早朝から行動したことで無事に完遂できた。反省点は、慎重になりす
ぎて時間をかけすぎたことか。無論、絶対に落ちてはいけない為、ある程度の慎重さは必
要だと思うが、これがバリエーションルートだった場合、時間との戦いになる為、慎重か
つスピーディーに登る練習が必要に感じた。
