ムササビファミリールート 宮崎・比叡Ⅰ峰北面Bピーク

2025/11/10

メンバー:す〜さん、コシさん

1984年9月2日、3名の男によってこのルートは初登された。

その一人は我があそ望山岳会の一人であるシロキリさん。

現在はトレランを主にされており、トルデジアンで年代別1位を獲得されている程の強靭な方。

※トルデジアンとは、イタリアのアオスタ州で開催される世界最高峰のトレイルランニングレースで、距離330km、累積標高24,000mの過酷なコースを150時間以内に挑戦する大会。

そんな大先輩の作ったルートを今回登ることに。

その当時の奮闘ぶりが「宮崎の岩場」に描かれている。

本来は人吉のやくし山の岩峰を登る予定だったが、前日の雨でやくし山を延期したため、前日にこのルートを行くことを決めた。

また、大分県のHさんが、昨年このルートを整備され、Hさんからの勧めもあった。

9時に比叡山登山口に集合し、互いの装備を確認し出発。

装備:カム0.2、0.3〜3×2、クイックドロー6本、アルパインドロー4本、ビレイ具一式、50mダブルロープ2本

千畳敷からニードルに向かうルートを行くが、取り付きを見つけるまで15分ほどウロウロすることに。一般道を登り写真の大きな岩を右上すると取り付きまでは5分程度だったので、ここから取り付きに向かうと快適。

10時登攀開始。

す〜さんが1ピッチ目リード

出だしから離陸に手こずっていると、コシさんから的確なアドバイスをもらい離陸に成功。

慎重に登って行く。

左側は大きく岩が崩壊したという事で、右側のカンテ沿いを登る。

前半にカムを使いすぎ終盤で痛い目に。写真で登っている左上のハングを右から上がった所で終了点を構築。近くには3番のカムでバックアップをとる。

気付くと右上にダブルクラックが見え、Ⅰピッチ目と2ピッチ目を繋いで登ってしまった事に気付く。

登攀に30分は要し、後半は疲労のせいで何度もA0しようか迷うほど奮闘した。

2ピッチ目(実際は3ピッチ目)コシさんリード

ダブルクラックは快適に登れるが、常に足を開いた状態。翌日、お尻が筋肉痛に。

ダブルクラックを越え、ハングを左へ抜ける所が核心か。

そこを抜けたところで、アクシデント発生。

しばらく様子を見るが改善される見通しが立たないため、ダブルクラックを超えところで終了点を構築し、す〜さんを引き上げる。

リードをす〜さんに交代し右上にある松の木を目指す。

この先はチムニーを登り、左へつながるクラックをトラバース。

クラックのトラバース後、カンテに登り上がるが、そこで見事な大フォール。

クラックがフレアしていたせいで決めていたカム2本が外れ7m程フォール。幸いチムニー内に決めていた3番がバチ効きだったが、ビレイしているコシさんよりも下に、、、

息を整え再び登る。今回はカムエイドで慎重にトラバースを抜けることに。

トラバースを抜けるとフェイスとなるが、ここで初めてのボルト。

大フォールの後だったためボルトが宝物のように輝いて見えた。本当に輝いて見えた!

本来はここから直上し終了点だが、懸垂下降するため、右側にある松の木へ。

繋いでいるロープを解き、松の木にロープを回し懸垂下降で降りるが、登ってきた際のクイックドローとカムを回収しながら降りなければない。

左側に5m程降りながら移動し回収しなければならないため、ボルトにカラビナを残置し1本のロープを通して振られるのを防止し、無事に2ピッチ目の終了点まで下降。

コシさんも痛みに耐えながら2ピッチ目の終了点まで降りる。

2ピッチ目の終了点に捨て縄を巻き更に懸垂下降で取り付きに。

先輩方が作られたルートを思いっきり楽しむ事ができました。

今回はトラブルのためトップアウトはできませんでしたが、二人とも清々しい笑顔と共に、再チャレンジを約束しました。