【報 告 者】キーボウ
【日 時】2011年12月17日(土)
【参 加 者】マミリン、島地瓶、キーボウ
【時 間】矢谷橋登山口(9:10)-八方ヶ岳(11:00/11:30)-カニのハサミ岩分岐(12:00)-819mポイント(12:20)-カニのハサミ岩(南)(12:30)-林道(14:30)-登山口(15:00)
≪ 報 告 ≫
水辺プラザかもとでマミリンと待ち合わせ、矢谷キャンプ場の上流の矢谷橋登山口まで車を乗り入れる。島地瓶氏もほぼ同時刻に到着。
今日はここから登山のスタートだ。天候はそこそこ、沢沿いの登山道を登るにつれ薄っすらと雪が残っている。気温は結構低そうだ。やがて、稜線に出て、穴川登山口からの登山道と合流。ここから、尾根筋を若干アップダウンしながら八方ヶ岳に向かう。班蛇口登山口からのルートを左に、山ノ神登山口方面からのルートを右に分けるとやがて八方ヶ岳の山頂に到着。
天気はそこそこ良いのだがあまりぱっとした展望は得られない。昼食にはまだ早いので一休みするのみで今日のメインのカニのハサミ岩の偵察に向かう。山ノ神登山口方面に向かって降り、一旦登り返し、ジグザグに急斜面を下る。
南側に大きくトラバースする地点で直進ルートを取る。ここから、バリエーションだ。尾根筋を忠実に西に向かう。ところどころに古いテープもあるが、古い登山道と言う感じでもない。但し、藪は少ないので歩きやすい。まず、カニのハサミの片方である819mの標高点のあるピークへ向かった。ピークらしいところに辿りつくも標高点らしきものは見当たらない。(後で調べたら、標高数字の小数点以下の表示が無い物は標石の無い標高点だとのこと)
展望も無いので、写真だけ撮って、もう一方のカニのハサミのピークに向かう。岩場が出て来ていよいよピークが近付く。しかしながら、稜線伝いには登れない。古いリングボルトも見える。頂上へは無理かな、と思ったけど、稜線の右の岩場にクラックがあり2mくらい登ればブッシュ(小さい立木)を掴める。そこから上にもブッシュ伝いに登れそう。島地瓶がトライ。なんとかブッシュを掴めたようだ。そこに、お助けロープを掛けて皆で頂上を目指す。すぐに、TOPに到着。なんと、そこには3本のリングボルトが打たれていた。
古いマルチピッチの終了点のようだ。壁の全容を見たいと思ったが端に近づけない。林道からは150mくらいの標高差かな?取付からも100mの高さはありそう。
北側のハサミとの分岐方面に戻り、鞍部から岩壁の下に回り込んでみた。杉の倒木や棘のある植物のため厳しい藪コキとなる。
下部に到着し、見上げるとかなり立派な壁だ。一枚岩という感じでしっかりしている。
地形は、標高600m付近までが花崗岩で、その上に安山岩の塊が乗っているとのこと。この安山岩塊が浸食されて岩壁が出来たようである。壁伝いを左へ左へトラバースする。足場は結構悪い。チムニー状の部分やコーナーやカンテの部分は登れそう。上部の陽が当るところはまた別の雰囲気の岩かもしれない。赤っぽい岩に古いリングボルトが連打してあるところもあり、古い人が開拓したようだ。壁は広くて、300m近くありそう。左端に辿りつくと、そこには固定ロープがある。登り辿ると、立派なフリーのルートが3本見えた。ハンガーはステンレスでしっかりしている。右側は難しそうだし、かつ苔むしている。左側のルートは今でもしっかり登れそう。終了点のスリングは腐っていそうなのでこれは交換すべき。裏に回れば終了点に辿りつけそう。終了点の交換とハンガーの点検だけで登れそうだ。
岩場の偵察はここで終了とする。固定ロープを辿って下に降りると10分もかからないで林道に出た。
それから林道を30分も歩くと、登山口に到着。
カニのアハサミ岩はアプローチも良く岩もしっかりした良いエリアでした。開拓の余地が十分あることを確信しました。
今日は、本当に充実した山行でした。島地瓶、マミリンお疲れ様。ありがとうございました。