由布川ゴルジュ

【報 告 者】ますも
【日   時】2011年10月2日(日)
【参 加 者】しろきり、ますも、yamaaki会員外1名(H井)
【行   程】岡集落付近7時30分-由布川橋下-ミコヤシキの滝15時?-緑色の階段
祝川本流ゴルジュの遡行を終え美人の湯で「次は由布川渓谷へ」と白きりさんのお誘い、メンバー一同水質が悪いので、、と乗る気になれない。しかし白きりさんの熱意に押されてだろうか?9月19日に同じメンバーで行く事になる。ただこの日は雨で中止に、、。
 日をあらためて、10月2日に変更。今回のメンバーは白きりさん・H井さん・ますもの3人との事。島地便さん・ゼルプスさんは不参加。泳ぎが達者な先輩お二人には着いて行けない。薄暗いゴルジュで一人取り残されるのは怖い。急遽yamaakiさんにお願いして参加して頂く事に。

pa020261.jpg


 前日入渓地点を確認してきのこの里に前泊、装備をチェックする。自分はモンベルの渓流下り用の装備に釣具屋で買ったライフジャケットを身にまとう。問題はカム等のガチャ物だ。重くって泳げないのでは??との事で予定より削ることにする。 
 当日の朝さほど寒くはない。岡の集落付近より懸垂で入渓50mロープで余裕で降りることができた。普段の水量は分からないが流れは強い。
 小滝ばかりだが足が着かなかったり水量が多いのでナカナカ手こずる。泳いだり小滝の乗り越しの連続、ザックに水が入り重くて疲れる。
 そして問題の200m程の長い淵泳ぎへ、、予想通り白きりさん・H井さんからは引き離され視界からは消えてしまう。yamaakiさんと泳ぐことに。助かった。

pa020298.jpg

 ずいぶん泳いだと思う、由布川橋の下を潜る先。川幅も狭まり水流も強くなる。小滝への取り付きが難しい。急流の中最初H井さんがロープを引っ張り取り付こうとするがあと少し届かない数回トライするが水流で押し戻され届かない。試に自分が泳いでみるが殆ど前に進まない。続いて白きりさんが挑戦するが届かない。気合を入れ何度も試みるが届かない。正直もうダメか撤退かと思ったが5・6回目だろうか。ようやく突破。今日の核心だったと感じた。この後も何度も泳ぎを繰り返す。由布川神社へ抜ける岩を削ったような階段を通り過ぎる。

pa020313.jpg

 なおも進むと緑色の階段が現れるココで遅い昼食となる核心部で時間を費やしてしまったようだ。
 30分ほど休んだ後に再び前に進む。1時間弱ほど歩いただろうか。高い壁から水が流れ落ちてくる、薄暗いゴルジュの先に異様な滝が、、「ミコヤシキの滝」である。

pa020333.jpg

 トップはH井さん薄暗い激流の中滝に取り付く何をやっているのか分からないが残置ハーケンに立ち泳ぎでアブミを掛けA1で乗り越す、白キリさんに続きロープを引張り自分が取り付くアブミに乗り込み登りあがろうとしたがハーケンが抜け滝壺に落ちる。全くダメージは無いが焦ってしまう。心を落ち着かせ何とか登り上がる。この沢の岩は凝灰岩で脆い。
 登り上がるとH井さんが笑いながら先を指さす。その先には激流のハングの滝。5m位だろうか?直登はまず無理だろう。可能性は右壁の横に走るクラックにそってカンテを回り込むくらいだろうか。H井さんが取り付くが時間切れ・ギア不足で撤退することになる。
 帰りは水流に流され緑色の階段を上り地上に帰ることができた。デポした車を回収し猿渡のつり橋かミコヤシキの滝と思われる場所を偵察。きのこの里に戻り風呂に入る。
また由布川に来ることを誓い解散する。
感想は、この沢は両サイド20m以上の壁に囲まれたゴルジュでまきは不可能、長い泳ぎを強いられ、小滝と言えども足が着かないので厄介だ。遡行を困難にするのが岩が脆いことでプロテクションが信用できない。