【根子岳】オオヤマレンゲ秘密の花園

【報告者】りりぃ
【日 程】2010年6月12日(土)
【参加者】マミリン、りりぃ、根子岳の主(会員外)
【行 程】かんぽの宿阿蘇7:30~ヤカタガウド登山口8:10~(秘密の花園)~ヤカタガウド登山口13:00
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毎年楽しみにしているオオヤマレンゲの季節がまた今年もめぐって来た♪
根子岳のオオヤマレンゲを見るのは今回で3回目だ。
いつもはヤカタガウドコースの登山道のそばに咲いているお花を愛でるのだが、昨年秋に根子岳縦走をした時に小耳にはさんだ『根子岳の信じられないくらい大きな花をつけるオオヤマレンゲの群生地』がずーっと頭から離れなかった。
2月のバレンタインデーの頃、休日は山の予定がぎっしりと入ってしまう根子岳の主さんに連絡を取り、早々に6月のオオヤマレンゲの約束を取り付けていた。
私も相当気が早い(^_^;) いいえ、それだけ根子岳のオオヤマレンゲには思い入れが強いってことかな。
マミリンさんと6:30大津にて待ち合わせ。大津のヒライは、山装束のご婦人方で大繁盛だ。天気予報では今日明日にも梅雨入りだが、今はまだ薄曇り。山の天気が持つことに期待して根子岳の主さんと待ち合わせしている「かんぽの宿阿蘇」まで車を走らせる。あれっ… 予定より1時間近くも早く到着してしまった(^_^;) 携帯に到着した旨の連絡を入れるとすぐに来てくださった。相当、あわただしい思いをさせてしまったに違いない。根子岳の主さん、ごめんなさい。
 ヤカタガウド入口に車を駐車し、主さんの軽トラックに同乗させていただいて登山口まで行く。
ヤカタガウドコースはあまりの事故の多さに中級から上級に格上げされたことを教えていただく。確かに最近崩落したばかりだと思われる真新しい割れ方をした大きな岩とかを見ると実感する。主さんから風に揺られた木々が岩を落とす可能性があるのでヘルメットの持参を指示されていたし、山にはとても滑りやすい個所があるということだったので簡易ハーネスも万が一に備えて持参していた。
備えあれば憂いなしだ。根子岳の主さんは8mm30mロープの入った60Lザック。重かったことでしょう。お世話になりました。


山は新緑の季節の盛りを迎えている。それは渓の苔にも言えることであった。思わず歓声をあげてしまうほどの美しさ。緑、碧、翠。みどり一色。渓谷全体が緑に萌えあがっている。なんという美しさであろう。
ヤカタガウドの神秘性とオオヤマレンゲの白く気品のある姿が私の中でシンクロし、それがより一層私をこの季節の根子岳に惹きつけるのかも知れない。
しかし、苔は美しい半面、滑りやすくなっておりとても危険をはらんでいる。慎重な行動が必要だ。
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水場で一息つき、ザックをデポして少し行ったところに咲いているオオヤマレンゲをパチリ♪
 今年も逢いに来たよ♪ 綺麗に咲いていたことで期待は膨らむ。ここからは登山コースを外れる。根子岳の草木の一本一本までも熟知している根子岳の主さんとだから行けるコースだ。ガイドなしで行くことは遭難しに行くようなものだと思う。道なき道を行く藪こぎだ。テープがあるわけじゃないし、踏み跡だってもちろんない。葉っぱの大きな下草が覆っているので、あってもわからないだろう。結構な急登だが、あたりは一面の落葉樹なので足元は落ち葉に適当に靴が沈み込んで歩きやすい。かれこれ1時間以上登ったのだろう。ずいぶん高度を稼いだようだ。秘密の花園に到着だ。
幹も太く樹高もあるので葉っぱがとても大きい。これなら“信じられないくらい大きな花”をつけることも可能であろう。根子岳の主さんのとっておきの場所だ。木の葉越しに白いものが見える。もう少し高い所に行かないとダメみたいだ。
わぁー! 本当に花のひとつひとつが大きいー(^^♪
根子岳の主さんはまだ咲き始めたばかりだからもの凄く大きいのはないかも。とおっしゃっていたけど、そんなこともないみたい。十分大きな花ですよ♪
しかし、残念ながらまだ開花したものはあまりなくつぼみが目立つ。やはり、全般的に今年は花の咲く時期が少し遅く、オオヤマレンゲも例外ではなかったようだ。つぼみの様子から推察して見頃は来週あたりかも知れない。
満開になるとあたり一面がかぐわしい香で包まれ、そこに“深山の貴婦人”の群生地があることが分かるらしい♪ このお花のそういうところもとても好き♪
また、1つ来年の楽しみができた(〃▽〃)♪
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