小川山~向坂山~三方山【九州脊梁トレイルラン大会】(2009/10/10.11)

【九州脊梁トレイルラン大会】(2009/10/10.11)
10/10(土)
受付と前夜祭と開会式を兼ねたイベントがPM5よりあり、参加したが、非常に寒い。


熊本市内を出るときは半袖だった。防寒具を持ってきていない。知り合いの方は、
毛糸の帽子にマフラーとトレーニングスーツと完全防寒の格好。こちらはトレーナーに7分丈の
ズボンに裸足にサンダルといった格好。あまりに寒そうに思えたのか、
もっと着込んだらと言われた。といっても、もうあんまり服はない...
前夜祭で軽食は出ると聞いたが、それまで待てないのと寒いのと
早めに寝たかったので、車に戻り、夕食を取る。PM9頃床につくも、隣で大宴会で寝られない。
緊張もあるのかな?やれやれ。
後で聞いたが、前夜祭の夕食は屋外でほぼ真っ暗な所で取った様だ。
食事の量も十分でなく、寒さで風邪を引いた方もいた様で、
その運営には多数の方が不満を漏らしていた。

10/11(日) AM4:30起床。無茶苦茶寒い。食事、洗面、準備を済ませ、勝負服に着替える。
だんだん、気持ちが高ぶってきた。500mほど先の会場に歩いて向かう。
AM7号砲。後ろの方からのスタート。急登ではないが、緩い登りのアスファルト道が4kmほど続く。
しかし、250人とはいえ、混雑している。この緩い登りがまたしんどい。
ウォーミングアップができてなかったのか、体が重い。後から考えると装備も重すぎた。
これ位の登りは練習でこなしたのに、歩いてしまう。周りがみんな、猛者に見える。
1kmくらいでもうリタイヤして、帰ろうかと思ってしまう。
でも、逆走するのも恥ずかしいしと思いながら、流れる様にちょっとずつ走ったり、
歩いたりしながら、山道に入る。
何とか、あそ望のメンバーが居る所までは辿りつかないと...
山に入るとやはり登りが続く。アスファルトと違う、自然の中だ。
アスファルトで走っていた人も山道では歩いている。
うんうん、こんな急登は絶対走れない。歩くしかない。だんだん調子が出てきた。
何人か追い越していく。下りは走る。走れる。
 小川岳山頂。2時間かかっている。目標より30分も遅い。
休憩なしで、向坂山に向かう。途中、サポートの岳連の理事の方に挨拶。
参加する事を話してなかったので、びっくりされていた。それでちょっと元気をもらう。

次に会長とちょんさんに出会う。ファイト一発の差入れを有難く頂く。
声をかけてもらって、また元気をもらう。
五が瀬のスキー場が見えてきた。ビジュアル的によろしくない光景だ。
景色としては綺麗だけど登るのは厳しい。完全に歩きだ。ロッジ前のエイドで水を飲む。
ハイドレーションのポカリが甘すぎたので、有難い。そこそこに再開。
向坂山に向かう途中で、yamaakiさんとフジミさんが待っていた。
すみません。遅くなりました。ここでも元気を貰う。

向坂山到着。3時間ほど。次の三方山へ。この登りもきつい。山頂近くでO倉さんに会う。
一言二言会話。知っている人に会うのは心強い。三方山頂で小休止。ここで4時間。
順位は約150位。あと、14キロ。2時間でいけば、6時間切れる。
頑張ろうと思った途端、左足の膝が悲鳴をあげる。屈伸をするも痛みはとれず。
痛い、走れない、どうしよう。弱気の虫が出てきた。びっこを引くようにだまし騙し走る。
でも、スピードが出せない。痛い。本当、泣きそうになる。みんなテーピングしてたよな。
しておけば良かったと思っても後の祭り。

遠見山を過ぎ、第二エイド到着。初めてあけびを食す。おいしい。残り6.5kmとの事。
5時間半弱。もしかして、6時間切れるかもとふと頭をよぎる。走ってみるか!
でも、やはり激痛が走る。
が、ここからは、山道でなく林道なので、走ってみると痛みはそうでもない。
走れる。バンバン飛ばす。

途中、やっぱりダメかと思いながら、あと数百メートルだけ走って歩こうと思いつつ、
ずっと走った。あと2キロで5時間45分ほど。ギリギリか。走れ×2!
ゴールの清流館が見えてきた。何とか行けるか?あっ?右足の靴紐がほどけている。
止まって直す時間がもったいない。そのまま行く。走れ!ゴ――――ル!
自分の名前をマイクで呼んで、ゴールと叫んでくれた。お迎えの小学生の太鼓も嬉しい。
なんとか、ぎりぎり6時間切りができた。帳尻合わせは昔から得意だけど、嬉しいぃぃぃ。
スタートのときは、もう早く帰ろうと思ったのに何とか完走できた。何とかなるもんや。
でも、疲れました。暫く走るのはいいやっと。
 コースはほとんど山道です。アップダウンは結構きつかったです。でも、自然の中を
駆ける醍醐味は十分味わえます。非常にいいコースでした。
参考までに、この日の装備は、
1. ポカリ2リットル
2. おにぎり1個
3. カロリーメイト4個入り1箱
4. ウィダーインゼリー2個
5. ウィンドブレーカ
6. ヘッドランプ
7. タオル
8. 地図
結局、ゴールしてみると、1は半分以上残し、4を1つ飲んだだけでした。
結果的には食料を持ち過ぎました。
以上
【サポートスタッフの感想】(フジミ)
はじめてトレイルランなるものを見たが、想像以上に過酷なものだった。
山岳系のスポーツはどうしても厳しい方へ厳しい方へといくものだと思うが
これもそうなのかと思った。
うれしかったことはサポートとして立って「がんばってください」などと声を
かけると、驚くことにほとんどすべての人が「お疲れさまです」など答えて
くれたこと。ギリギリでやっていて、息も苦しいだろうに。
いなけいさん、お疲れさまでした。最高に「いけてるいなけいさん」でした。
くさい言い方で好きではないのですが、ほんとうに
「勇気と元気をもらいました」

1件のコメント

  1. できました。